2016年9月26日月曜日

バッタのようでバッタでない。

稲穂を跳ねるもの




庄内地方は稲刈り真っ盛りで、コンバインや軽トラックが多くみられます。

そんな黄金に輝く稲に近づくとピョン、ピョンと飛び跳ねる物が?

よく見るととバッタの様な物が飛び跳ねています。

これは、イナゴです。

図鑑で調べてみるとイナゴは、

「ツチイナゴ」

「コバネイナゴ」

「ハネナガイナゴ」の3種類。

庄内地方には「コバネイナゴ」と「ハナナガイナゴ」がいるようです。

この2種類の大きい違いは、羽がお尻より長いか、そうでないか。

何匹か観察して見ましたが、どちらもいました。


イナゴ昔話



そんなイナゴですが、庄内地方では佃煮にして食べていました。

秋の稲刈り時期になると田んぼに虫取り網を持ってイナゴ採りをしている方が多くいたそうです。

最近では多く見られませんが近くの旅館に宿泊しながらイナゴを採っていた業者もいたそうです。

小学校では、給食に地元食として提供され、

かなり昔では小学校の行事としてイナゴ採りがあったそうです。

生徒や親そして先生とイナゴを採り近所に売り歩いたとのこと。

その収益金が学校の備品を購入していたそうです。

 (今でいうところの資源回収のようなものですね。)


家庭においてもイナゴの佃煮は良く食べられていたとのことで、

食卓のテーブルの上にマーガリンの容器があり

それをあけるとイナゴの佃煮が入っていてビックリしたという方もいました。


作り方をイナゴの佃煮を作って何十年という方に聞きました。

①イナゴを湯通ししてザルにあけ水気を取ります。
  (この時に匂いが凄いので注意!換気を十分にする。
  できれば外でやる方が良いとの事です。草っぽい感じでかなり臭いらしいです。)

②羽と足を取り除きます。

 (個人的にはできません。)

③フライパンで炒め、砂糖と醤油で絡めて出来上がりです。


食べると香ばしく、3匹食べると卵1個の栄養とのことです。
 (そういう言い伝えです。)


現状


今は学校の給食では、イナゴの佃煮を提供するところは少なく

家庭でも作る方が少なくなり食べた事がない人も多いです。

また、地元の方でもイナゴを佃煮にして食していたことさえ知らない人もいます。

このブログで庄内地方の食の歴史としてイナゴの事を知ってもらえれば、ありがたいです。


まだ こいの
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