日に日に寒くなり、鳥海山の山も紅葉が真っ盛り。
鳥海山への愛がと止らない今日この頃。
先日、鳥海山にまつわる昔話「手長足長」という話が面白く、
もっと鳥海山にまつわる話があるのでは、ないかと思い調べてみました。
すると鳥海山の誕生にまつわる話などを見つけたので、
ここで紹介したいと思います。
鳥海山むかし話
鳥海山と大鳥
昔々、一羽の大きな鳥が出羽の国に飛んできました。
その鳥は、出羽の国で一番高い山(鳥海山)山頂に羽を休めました。
その場所で鳥は3個の卵を産み、温めました。
左の翼に抱かれた2個の卵は、孵ると大菩薩が生まれ
一方は鳥海山、もう一方は月山の山の神になりました。
右の翼に抱かれていた卵からは丸子親王が生まれて、この地方の祖神となりました。
その後丸子親王は、本性の鳥のに戻り、山の峰の池に沈んだそうです。
この池は、「鳥の海」と呼ばれるようになったそうです。
鳥海姫と月姫
昔々、都に鳥海姫と月姫というそれは美しい姉妹がおりました。
戦乱の日々が続き、姫たちも都を追われる事になったのです。
そんな姫たちはみちのくに入り、ある沼で休憩していました。
そこへ、地元のきこりがやってきて身の上を知り、沼近くに小屋を建ててあげました。
姫たちは、そこで自給自足をしながらも安らかに暮らしてました。
ある時、鳥海姫が沼の近くて赤い花を見つけます。
見たこことのない美しい花だったので月姫に見せようと数本摘み。
胸に抱え小屋を目指しました。
しかし、どうゆうわけか小屋を越えて、別の沼に来てしましました。
そこには、白い美しい花が咲いていました。
この花も見たことがないので持って帰ろうと摘み始めました。
何気なく水面に映る自分の顔を見てびっくりしたのです。
顔が岩の様になっていたのです。
それを見た鳥海姫は大いに悲しみました。
悲しみが深くそこから動けなくなってしまったのです。
すると雲が空を覆い雨が降ってきたのです。
雨は姫の悲しみのように激しく降り続きました。
雨がやむとそこには姫の姿はなく、秀麗の山が現れたそうです。
そのころ月姫は、帰ってこない鳥海姫を案じ、大声で叫び続けたそうです。
すると空が曇り、雨が降り激しい嵐になしました。
嵐がやむとそこには姫の姿がなく、まろやかに優美な山が現れたそうです。
のちに秀麗の山を「鳥海山」、まろやかに優美な山を「月山」と呼ぶようになったそうです。
考察
鳥海山の昔話には、鳥が良く登場します。これは、鳥海山に住むイヌワシがモデルではないのかと考えます。鳥海山は、昔「鳥見山」と云われていたのもイヌワシが関係しているのかもしれません。
どちらの話も鳥海山と月山がペアで考えられており、庄内地方では、どちらの山も重要なものとされている事がうかがえます。「鳥海山と大鳥」の鳥の海は、鳥海山の鳥海湖ではないかと考えます。遊佐町には丸子部落があり、この丸子親王ゆかりの地とされているそうです。
終わりに
鳥海山の昔話をどれくらいの人が知っているのでしょうか?
こういった興味深い話など後世につなげいきたいですね。
このサイトが、そういった役割になれればと考えるのでした。
まだ こいの
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