2016年10月14日金曜日

「うやむやにする」の語源、「飛島」の名前の由来は鳥海山にあった?

秋も深まり朝晩寒くなってきました。
庄内地方では、鳥海山に10月10日に初冠雪が観測され、
また冬の使者である白鳥も飛来してきています。
もう冬は、そこまで来ている感じです。
毎日、毎日鳥海山を眺めて写真を撮り、畏敬の念と愛着をもっているのですが、
まだまだ知らない事の方が多いです。
もっともっと鳥海山の事を知りたいと思い、色々調べて見ることにしました。
その中で「有耶無耶にする」という言葉の語源、
「飛鳥」の名前の由来が鳥海山にあるのではないかという民話があるので、
ここで紹介します。

鳥海山の基本データ


  • その昔は、「鳥見山」と呼ばれていた。
  • 山形県と秋田県にまたがり標高2,236m
  • 山頂は、遊佐町となっている。
  • 噴火は1974年が最後の活火山。

    (よく休火山と言われていたそうですが、休止しているわけでもなく
     現在も活動しているので混乱を避けるために活火山で統一している。)

  • 山の形が、富士山に似ているいる事より鳥海山を出羽富士と別名呼ばれている。
  • 地域からは霊峰としても信仰の対象になっている。

鳥海山にまつわる民話

「手長足長」

鳥海山にまつわる民話として有名なのが「手長足長」というお話です。

内容

昔々、鳥海山には、手長と足長という鬼が住んでいました。
鬼たちは時折、山から降りて来ては村の畑や人さらいなどの悪事をしていました。
困り果てた村人が、神様にお願いすると鳥海山より霊鳥が現れ、
鬼が山にいるときは「無や」山を降りると「有や」と鳴き声で教えてくれるようになりました。
これにより村人は鬼が山から降りてくる時は家に隠れる事ができ被害は少なくなりました。
しかし、田畑を荒らされる事は無くなりませんでした。
そこに慈覚大師という徳の高いお坊さんがこの地を訪れました。
話を聞き吹浦の不動明王に百日間お祈りしたそうです。
すると百日目に不動明王から火が山頂に発せられ鳥海山の山頂は吹っ飛んでしまいました。
それと同時にそこにいた鬼たちは死んでしまいました。
その後、村人は安心して暮らしたそうです。

「有耶無耶」

この民話に出てくる霊鳥が「有や」「無や」と鳴いた事が由来して
「有耶無耶の関」が出来たという説があります。

また「うやむやにする」という言葉の語源もこの民話にあるという説もあります。
※「うやむやにする」という意味は、物事がどうなのかはっきりしないこと。とあり
 個人的にはどうなんだろう?と思っています。

「飛鳥」の名前の由来

吹っ飛んだ山頂が海に落ちて飛島になった。と民話は続きます。
この民話に出てくる慈覚大師は、山寺の立石寺を建立した方。
出羽巡礼も行っていたので、真実味がありますね。
百日間祈りを続けた場所が、今の鳥海山大物忌神社。
そして飛島にある神社は小物忌神社。
関連性は否定出来ません。
鳥海山の山頂を良くみると「山頂が吹っ飛んだ」と言われると
信じてしまうような形をしています。
昔の人なら信じるでしょうね!


まとめ

「うやむやにする」の語源、「飛島」の名前の由来を立証するのは難しい所があります。
しかし、鳥海山にまつわる面白い話ですよね。
このような話が残っているのは鳥海山が皆から愛されていたという事は間違いありませんね。

ますます鳥海山への愛が深まりました。 まだ こいの







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